授業科目名(和文) [Course] |
特別講義Ⅱ |
授業科目名(英文) [Course] |
Special Topics in Design Ⅱ |
学部(研究科) [Faculty] |
デザイン学部 |
学科(専攻) [Department] |
造形デザイン学科 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○川野 佐江子 自室番号() |
単位数 [Point(Credit)] |
前期 2単位(集中) |
対象学生 [Eligible students] |
デザイン学部3年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
本科目では,まず人はなぜ衣服を着るのかという基本的な問いからはじめます。その際にエリアスの文明化行為という概念を用いて衣服とは何かを考察し,それを踏まえて近代消費社会の中で,いかにしてモード現象が発生したかを学びます。 次に,そもそもこのモード現象を生み出す近代消費社会とは何かについて理解し,代表的なデザイナーの足跡をたどることで20世紀のモードがいかなる問題軸を中心に展開されてきたかを検討します。 さらに,衣服におけるジェンダーや身体との問題について考察し,モード現象がどのような方向に向かうのか,ブランドビジネスなどを取り上げながら検討します。 |
到達目標 [Learning Goal] |
1.モード現象の分析を通して近代消費社会成立のプロセスを理解する? 2.モード現象の分析を通して身体の諸相について理解する? 3.衣服を含む現代デザインの具体相についての基礎的知識を獲得する? |
履修上の注意 [Notes] |
本科目は主にパワーポイントを使用した講義形式の授業形態ですが,授業内では学生間あるいは教員とのディスカッションも行う予定です。また,DVDやビデオなどの映像資料を使用しながら,意見や発言を求めますので,ぜひ積極的に参加して下さい。 |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1.モード現象とは何か 2.モードを研究することの意味 3.モード現象が起こる条件:生存維持の段階から人生享受の段階へ 4.モード現象が起こる条件:身体感覚の広がりの獲得 5.モード現象が起こる条件:メディア化社会の進展 6.近代とは何か,消費とは何か:封建制度からの脱却と個人の発見,残された差異 7.モード現象と近代消費社会 8.20世紀デザインの冒険者たち(ワース,ポアレ) 9.20世紀デザインの冒険者たち(ヴィオネ) 10.20世紀デザインの冒険者たち(シャネル) 11.美術史における身体表現 12.身体加工の現状と問題 13.身体の美とはなにか:拘束と解放 14.ブランドビジネスの諸相 15.モードの社会学 |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
レポート60%、授業への参加度40%で評価します?授業への参加度は,授業内での発言や議論をまとめる上での貢献度を基準として評価します。 |
教科書 [Textbook] |
教科書:使用しません 参考書:「象徴交換と死」(ジャン?ボードリヤール著(今村仁,塚原史翻訳)、ちくま学芸文庫) 「衣服は肉体になにを与えたか」(北山晴一著、朝日新聞社、朝日選書 629) 他 映像教材等ビジュアル資料も使用 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
書籍やインターネットなどで、現在活躍するデザイナーの作品〔商品〕をたくさん見ておいてください。また、ファッション?モード関連の美術館?博物館等における展示、催しを見ておくと授業の理解が容易となります。 |
開講年度 [Year of the course] |
28 |