| 授業科目名（和文） ［Course］ |
自然言語処理 |
| 授業科目名（英文） ［Course］ |
Natural Language Processing |
| 学部（研究科） ［Faculty］ |
情報系工学研究科 |
| 学科（専攻） ［Department］ |
システム工学専攻 |
| 担当教員（○：代表教員） [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○菊井 玄一郎 自室番号（2606）、電子メール（kikui**cse.oka-pu.ac.jp） ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
| 単位数 ［Point(Credit)］ |
前期 2単位 |
| 対象学生 ［Eligible students］ |
1?2?3年次生 |
| 授業概略と目標 ［Course description and Objects］ |
自然言語処理の目的は「文字列や音声の意味を捉えた処理」を行うことである。授業では自然言語の意味に関する基本的な概念について理解したあと、「書き言葉」「話し言葉」の双方を対象とした意味解析手法を学ぶ。なお、話し言葉の理解に欠かせない音声認識の基礎についても理解する。 |
| 到達目標 ［Learning Goal］ |
１．言語学?論理学?人工知能の各分野の言葉の意味をどのように扱ってきたかを理解する． ２．計算機による意味解析，意味理解の手法について理解する。 |
| 履修上の注意 ［Notes］ |
特になし。 |
| 授業計画とスケジュール ［Course schedule］ |
１．記号的意味表現（１） ?言語学における意味の扱いを概観した後，シソーラスについて考える． ２．記号的意味表現（２） ?論理式による意味の扱いについて考える．１回目は命題論理． ３．記号的意味表現（３） ?論理式による意味の扱いの２回目は述語論理．文の意味は「論理式を真にする世界（値割り当て）の集合」という考え方について検討する． ４．記号的意味表現（４） ?論理式による意味の扱いの3回目は高階論理．可能世界意味論について考える． ５．記号的意味表現（５） ?人工知能における記号的な知識表現を概観する．特にオントロジ―の考え方を理解する． ６．記号的意味表現（６） ?セマンティックウエブに関わる概念と実装について考える．Linked Open Dataおよび，これを支えるRDFについて理解する． ７．統計的な意味表現（１） ?単語の意味多義解消を例題として，コーパスを用いた統計的意味表現の基本的な考え方と辞書記述を用いる手法について学ぶ ８．統計的な意味表現（２） ?分布意味論に基づいて単語をベクトル化する手法について述べる．次元圧縮の意味とその効果についても述べる ９．統計的な意味表現（３） ?意味多義解消における教師無し手法について考える １０－１１．統計的な意味表現（４）（５） ?ニューラルネットを用いた単語のベクトル化（word embedding）について考え方を理解する．内容が深いため２コマ使う １２．文の意味処理（１） ?述語項構造解析について係り受け解析を前提とする手法を理解する １３．文の意味処理（２） ?近年注目されている単語列から直接述語項構造を出力する方法について学ぶ １４－１５．談話処理との接点（共参照解析） ?通常，文を理解するためには文脈を考慮する必要がある．その最も基本的なものが名詞句の参照物である．同一テキスト（談話）内に出現する複数の名詞句が「同じもの」を指すか否かを判定する処理を共参照解析と呼ぶ．これを正しく行うには統語的，意味的，語用論的知識を総動員する必要がある．２コマを使ってこの処理の目的と考え方を理解する． |
| 成績評価方法と基準 ［Grading policy (Evaluation)］ |
授業中毎回行う発表（サーベイ発表）により評価する。 |
| 教科書 ［Textbook］ |
教科書：なし。 参考書：授業中に指示する。 |
| 自主学習ガイド及び キーワード ［Self learning］ |
授業中で紹介したアルゴリズムをスクリプト言語などで実装してみるとよい。 |
| 開講年度 ［Year of the course］ |
28 |