| 授業科目名（和文） ［Course］ |
社会的養護原理 |
| 授業科目名（英文） ［Course］ |
Principles of Alternative Child Care |
| 学部（研究科） ［Faculty］ |
保健福祉学部 |
| 学科（専攻） ［Department］ |
保健福祉学科 |
| 担当教員（○：代表教員） [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○中野 菜穂子 自室番号（5122）、電子メール（nakano**fhw.oka-pu.ac.jp） ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
| 単位数 ［Point(Credit)］ |
前期 ２単位 |
| 対象学生 ［Eligible students］ |
保健福祉学科子ども学専攻 ２年次生 |
| 授業概略と目標 ［Course description and Objects］ |
社会的養護の理念を学び、概念を形成すると共に、体系および概要を総合的に理解する。 |
| 到達目標 ［Learning Goal］ |
1．社会的養護の概念と必要性を理解する 2．社会的養護の理念と原則?方法を学ぶ 3．社会的養護の体系および概要を理解すると共に、これからの課題を学ぶ |
| 授業計画とスケジュール ［Course schedule］ |
1. はじめに ?社会的養護の概念?定義について解説します。 2. 子どもの権利と社会的養護 ?児童憲章?児童の権利に関する条約?代替的ケアに関する国連ガイドラインなどを基に子どもの権利と社会的養護について学びます。 3. 社会的養護のあゆみ ①子どもの救済と養護 ?明治から戦前期における日本の社会的養護の歴史について学びます。 4. 社会的養護のあゆみ ②保護から福祉へ ?戦後の混乱期から児童福祉法の制定、高度経済成長期から現在に至るまでの社会的養護の変遷について学びます。 5. 現代社会と子どもの養護 ①子どもの養育と家族への支援 ?少子社会における子育て困難について各種調査等を基に解説します。 6. 現代社会と子どもの養護 ②子どもの貧困 ?現代日本に広がる子どもの貧困とその実情、子どもの育ちへの影響について各種調査を基に解説します。 7. 社会的養護の今日的課題 ?厚生労働省が毎年まとめている「社会的養護の現状について」をもとに、被虐待児の増加、障害のある子どもの増加、自立支援をめぐる諸問題など、社会的養護の現状と課題を考えます。 8. 社会的養護の理念と原則 ?子どもの権利擁護?ウェルビーイングなどの理念と、自立支援?家族関係調整、自己決定支援などの実践原則を考えます。 9. 社会的養護の方法?技術 ?ケアワークとケースワーク、および双方を生活の中で統一するレジデンシャルワークの概念を学びます。 10. 社会的養護のしくみ ①家庭養護サービス ?里親養育、養子縁組など家庭を基盤い展開される社会的養護について解説します。 11. 社会的養護のしくみ ②施設養護サービス ?乳児院?児童養護施設?母子生活支援施設など施設で提供される社会的養護と現在の動向について解説します。 12. 社会的養護のしくみ ③障害児への支援 ?障害のある子どもへの福祉サービスと施設養護について解説します。 13. 社会的養護の展開 ①個別支援計画とケアの展開 ?個別支援計画の視点と作成方法およびアドミッションケア?インケア?リービングケア?アフターケアの展開過程について解説します。 14. 社会的養護の展開 ②家庭復帰支援とアフターケア ?家族再統合に向けた家庭調整の方法、問題の再発防止のための支援、アフターケアについて解説します。 15 .まとめ |
| 成績評価方法と基準 ［Grading policy (Evaluation)］ |
期末試験およびレポート等提出物、学習態度で総合評価する。 評点の配分は、期末試験（70%）、提出物（20%）、学習態度（10%） |
| 教科書 ［Textbook］ |
教科書：水田和江?中野菜穂子編『社会的養護の理念と実践』みらい |
| 自主学習ガイド及び キーワード ［Self learning］ |
参考書は授業の進展に応じ随時紹介するので、予習?復習に活用すること。 各種施設の全国協議会（全国児童養護施設協議会?全国乳児福祉協議会等）、自主的研究団体（全国養護問題研究会?全国障害者問題研究会等）、社会的養護にかかわる各種団体（家庭養護促進協会?全国里親会等）のＨＰや刊行物?雑誌から最新の情報やとりくみを把握することを勧める。 |
| 開講年度 ［Year of the course］ |
28 |
| 資格等に関する事項 | 保育士養成課程必修科目である。 |