工芸工業デザイン学科 カリキュラム?授業
授業紹介
■学科専門科目
デザイン技能演習a(1年前期)
「デザイン技能演習」は、材料加工に関する知識と技能を養うための、工芸工業デザイン学科1年生向けの授業です。「デザイン技能演習a」では、スタイロフォームを用いたラピッドプロトタイピング(新しいデザインを作る際に迅速に試作品?見本を制作すること)の技術や、自動車会社の現役モデラーさんと連携し、クレイ(工業用粘土)を扱う技術を習得します。
デザイン技能演習c(1年後期)
立体造形を形作る素材の中で、加工のしやすさ、表情の豊かさを長所とする木材について、その性質や特徴を理解するとともに、合わせて加工方法を修得し、その実践として複数の技法を使用し制作を通して、木材の可能性を学びます。
基礎デザイン演習a(1年前期)
この授業ではテキスタイルの基礎を学びます。繊維を用いて立体を構成するために必要な造形感覚や発想力を養います。
前半の織りの授業では、色糸を組合せることで色を作りだし、織り方による見え方や触感の違いを把握しデザインを行い、タペストリー技法を用いたミニサイズのラグを制作します。
後半の立体造形の授業では、木材と糸で作ったユニットを連続させて立体造形を制作し、立体や空間に対する造形感覚を養います。
色染演習a(2年前期)
テキスタイルにおいては、糸や布などの繊維素材を染めるための技術を身につけることが必要不可欠です。この授業では、植物繊維(綿、麻)と動物繊維(羊毛)、化学染料を用いて浸染技法を修得します。そのうえで、シルクスクリーンプリント技法や織技法などの様々な染織技法へと展開し、豊かな色彩表現による作品制作を目指します。
色染演習b(2年前期)
テキスタイルデザインにおいて、色彩表現は非常に重要な要素です。この演習では、天然繊維を対象とし、天然染料による染色法についての基礎知識と技術を習得します。天然染料となる植物はCMD体育_cmd体育平台@に自生している植物を採取するなど色彩についての理解を環境との関係で進め、色彩を観てゆく感覚を養います。また、板締めや縫絞りによる藍染めも行い、デザインの学びに活用していきます。
現代彫刻演習(2年前期)
身近で親しいものからモチーフを選び、彫刻の基本的な材料である塑像粘土や石粉粘土を用いて写実的な立体表現を学びます。形や量の持つ魅力について理解を深めることを目的としています。
■プロダクトデザイン専門科目
プロダクトデザイン演習Ⅰ(2年前期)
「プロダクトデザイン演習」は、工芸工業デザイン学科のプロダクトデザイン専門科目における柱となる演習で、「プロダクトデザイン演習Ⅰ」は2年生を対象とした最初の授業です。基礎となるデザインプロセスに従い2?3課題に取り組みます。演習課題を通じて各種デザインスキルを習得するとともに、デザイナーに必要なマインドセットを醸成します。
■テキスタイルデザイン専門科目
テキスタイルデザイン演習Ⅰ(2年前期)
この授業では織機を使いながら織の仕組みを理解し織技法を習得します。織による配色や素材の特徴を把握し、コンセプトイメージを形にしていくことを学びます。最終的にはデザインに必要不可欠なオリジナリティーを発見するための織物制作を行います。使用する素材も糸だけでなく、意外な素材、例えばテグスや紙を織るなど素材探究を行い、色?織り方?素材?触感?形など様々な視点から考える力を養います。
テキスタイルデザイン演習Ⅱ(2年後期)
この授業ではシルクスクリーンプリント技法によるリピート柄のファブリックを制作することを通して、表現力と基本的な捺染技術を学びます。また各自の市場調査に基づき、インテリアテキスタイルの企画提案を通した実践力と応用力の修得も目指します。
テキスタイルデザイン演習Ⅲ(3年前期)
県内の高梁市成羽美術館との連携により、美術館のコレクション「高梁地域産出の植物化石」「エジプトコレクション」「児島虎次郎の絵画」などをモチーフとして、Tシャツ、手ぬぐい、ポストカード、バッグやポーチなどのミュージアムグッズをデザインします。美術館の審査を通過したデザイン案は、テキスタイル工房で生産され、ミュージアムショップで一般公開されます。
テキスタイルデザイン演習Ⅳ(3年後期)
前半の6週間では、11月初旬に開催される大学祭を彩るための野外作品を制作します。開学以来およそ30年継続している課題で、毎年、様々なテキスタイル素材や色彩、個性的な表現が大学を訪れる人々を楽しませています。
後半は使用もしくは展示する場所を各自で想定し、織技法を用いた作品を制作します。織技法は絣織、綴織、組織織など多くの技法があり、その中で使用する技法を見つけ、素材、染料を選択し、これまで学習してきた知識をふんだんに使い制作を行います。
■セラミックデザイン専門科目
セラミックデザイン演習Ⅰ(2年前期)
コーヒーカップ&ソーサーを課題として設計から焼成までを行い、使いやすい器について考えていきます。同じものを繰り返し作ることができる石膏型の技術を身につけ、反復生産の魅力について学んでいきます。
セラミックデザイン演習Ⅲ(3年前期)
高梁市立成羽美術館との協働により、毎年テーマに沿ったミュージアムグッズの提案を行っています。美術館学芸員のレクチャーを受け、収蔵品や展示を見て制作に取り組みます。審査を通過した作品のみが美術館で展示されるため、妥協が許されません。また、テキスタイルデザイン演習Ⅲと一緒に行うことで、お互いに切磋琢磨しながら進めています。
授業科目と開講年次
●学部基礎科目 ●学科専門科目
●プロダクトデザイン/テキスタイルデザイン/セラミックデザイン専門科目
●工芸工業デザインキャリア科目
1年次 | |
●デザイン史 | ●日本デザイン論 |
●おかやまのデザイン | ●色彩学 |
●デザイン技能演習 a~d | ●写真演習 |
●デッサン | ●立体描写 |
●レンダリング | ●DTP演習Ⅰ?Ⅱ |
●製図 | ●基礎デザイン演習 a?b |
2年次 | |
●造形文化論Ⅰ?Ⅱ | ●視覚心理学 |
●身体表象論 | ●インテリア概論 |
●空間デザイン論 | ●照明デザイン |
●人間工学 | ●マーケティング |
●地域とデザイン | ●地域デザイン演習 |
●デザインプランニング | ●CAD演習Ⅰ?Ⅱ |
●モビリティデザイン | ●情報デザイン演習 |
●UX デザイン演習 a | ●色染演習 a?b |
●ファッションデザイン演習 | ●現代彫刻演習 |
●窯芸化学 | ●造形材料演習 |
●家具設計 | ●ユーザビリティ |
●プロダクトデザイン論 | ●UX デザイン論 |
●プロダクトデザイン演習Ⅰ?Ⅱ | ●テキスタイルデザイン論 |
●テキスタイルデザイン演習Ⅰ?Ⅱ | ●セラミックデザイン論 |
●セラミックデザイン演習Ⅰ?Ⅱ | ? |
3年次 | |
●文章表現技法 | ●知的財産権 |
●デザインマネジメント | ●展示計画 |
●アートプロデュース論 | ●国際交流 |
●ポートフォリオ | ●デザイン分析 |
●UXデザイン演習b | ●プロダクトデザイン演習Ⅲ?Ⅳ |
●テキスタイルデザイン演習Ⅲ?Ⅳ | ●セラミックデザイン演習Ⅲ?Ⅳ |
●プロジェクト演習 | ●インターンシップ |
●工芸工業デザインゼミナールⅠ?Ⅱ | ? |
4年次 | |
●環境デザイン演習 | ●未来型プロジェクト<森と木> |
●卒業研究 | ? |